<唐草模様>

からくさ【唐草】唐草模様の略。
織物や染物につる草のはいまわる様子を図案風に描いた模様、アラベスクが起源。中国では蔓草文と呼ばれている。
「岩波国語辞典、著」

 わが国には、古墳時代にすでにその痕跡があり、平安時代には唐華、唐草と呼び、貴族制度が確立した当時から、貴族のものとして使われ、人間が創造した理想的な草 花とされていました。古くエジプトで誕生し、ギリシャに伝えられ紀元前5世紀、パ ルテノン神殿に見られるように波状湾曲するようになり、ローマ時代になると繁茂し た葉の唐草紋が成立しました。
 これが宗教などの影響を受けながらギリシャ、ローマ、インド、ペルシャ、中国、モンゴルと様々な様相を呈してきました。メソポタミア地方を原産とする葡萄も唐草 模様発展の母体として重要な位置を占めています。シルクロードを経て東方に伝わった唐草模様は中国では牡丹がその一部に加わりました。日本に渡来した唐草模様は、日本の文化に見事融合し松竹梅、鶴亀、菊などが 加わりました。日本では室町時代、綿の栽培が普及し庶民の為の染織の需要が急増し、染めの技術が著しく発達しました。
 統一された布巾(並巾)と創始以来、現在まで変わらない型紙巾により日本独自の糊染めが完成しました。江戸時代その極みに達しました。主な産地は三重県で伊勢型と呼ばれ、無名の職人達の手により驚くべき種類の模様が考案され、型紙が生産されました。それらの型紙 は行商人の手により全国の紺屋に販売され普及しました。
 この型紙の中に唐草模様があり主として蒲団などの寝具に使用されました。これらの古布は現在でも健在で、ファッション界や趣味の小物などに、愛用されています。

工房の唐草コレクションが2,000余種あります。

これから公開していきます。

楽しみにお待ち下さい。

今月の唐草

唐草2  唐草3